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めかぶは3年、もずくは5年連続でトップシェアを維持~おかげさま新聞 2018年(平成30年)第7号

おかげさま新聞

 

目次

5年連続の日本一に

 

めかぶは3年、もずくは5年連続でトップシェアを維持

坂本店長

人目もはばからず喜ぶ通販ショップ『おかげさま』店長の坂本

このたびカネリョウグループは、主力商品である「めかぶ」と「もずく酢」において、シェア率日本一の称号を得ることとなった。(※シェア率…国内市場の総販売額における自社占有率)これにより、「めかぶ」は2015年から3年連続、「もずく酢」は2013年から実に5年連続の日本一となる。

 

この快挙の背景には、近年の海藻による健康効果への注目もあるが、「めかぶ」の生産量の約70%を占める三陸(宮城県)の、震災からの復興の兆しも見えはじめている。そもそも熊本県に本社を置くカネリョウグループが宮城に生産拠点を造ったのは、生産者の近くで生育過程を確認し、信頼と協力の関係を地道に構築することを狙ったもので、その結果、年々仕入れの量を増やし続けることが可能になった。

 

すでに生産拠点を造る前の年から4倍以上の生産量にまで拡大している。

 

『おかげさま』自慢の三陸産めかぶ

『おかげさま』自慢の三陸産めかぶ

「もずく」についても、その消費量は毎年伸び続け、供給量とのバランスを保つことが厳しくなってきている。国内の収穫量の98%を誇る沖縄養殖もずくの収穫量が増えないためだ。そこでカネリョウグループは、2010年、沖縄の勝連の協力工場に、もずく洗浄ラインを立ち上げ、鮮度維持や原料加工の効率化に取り組むと同時に、地元生産者との関係強化を推進している。

 

シェア率日本一の影には、生産者をはじめとする作り手との信頼や協力が不可欠であり、また、海藻に関心を寄せ、商品を手に取っていただく消費者の皆さまのおかげであると、感謝の想いをあらたにするカネリョウグループの次の動きにも期待したい。

 

上げ、鮮度維持や原料加工の効率化に取り組むと同時に、地元生産者との関係強化を推進している。
シェア率日本一の影には、生産者をはじめとする作り手との信頼や協力が不可欠であり、また、海藻に関心を寄せ、商品を手に取っていただく消費者の皆さまのおかげであると、感謝の想いをあらたにするカネリョウグループの次の動きにも期待したい。

 

『おかげさま』自慢の沖縄産もずく

『おかげさま』自慢の沖縄産もずく

 

めかぶ 健康へ直行!!

 

新商品を全力開発中!!

 

奄美のもずくは救世主となるのか!?

海藻で再燃した昨今の健康ブームもあって、もずくの品薄状態が続いている。特に今年は深刻化しており、すでに通販ショップ『おかげさま』でも、販売休止の商品が出てきた。

 

健康維持のためにお求めいただいているのに、お届けできないとは、店長としてただ手をこまねいて見ているわけにはいかない。そう奮い立ち、もずくの生産地である奄美大島に向かったことは、「おかげさま新聞5号」でご報告した通りだ。

 

そんなとき、4月に低気圧による大時化で、養殖網の一部のもずくが流されるなどの被害に見舞われたものの大事には至らず、無事収穫を終えたとの報告が生産者の前田さんから届いた。

 

奄美のもずくは、複数回収穫するほかの産地とは違い、一回きりの一発勝負。ゆえに、品薄の現状を打開する救世主となるためにも、今回の無事収穫の一報は、祈る想いで待っていた。

 

生産者の前田さん

生産者の前田さん
今でこそ笑顔だが、天候との戦いは真剣勝負だそう

 

コンセプトは「飲む健康もずく」

奄美もずくの種付けと同時にスタートしていた商品開発も大詰めを迎えている。
歯ごたえのよい奄美もずくの特徴を生かすためには、味付けをしてヌメリを引き出すべきだということで、通販ショップ『おかげさま』では初めての「味付きもずく」で進めることに決定。

 

しかし、もずくのこだわりに負けない味付けとは?の答えにたどり着くまでに、かなりの時間を要した。

 

開発責任者の清田純平

開発責任者の清田純平
お客様は「もずく」に何を求めているのだろうか?それだけをひたすら考えた。

 

その結果、ひとつの結論にたどり着いた。日本人の長寿には海藻や魚の常食とともに、発酵の力が影響しているということだ。もずくの生産地 奄美大島を有する鹿児島県には、伝統的な発酵調味料である「黒酢」があるではないか!

 

江戸時代後期から薩摩藩で作られ始めたと言われている黒酢には、いまでこそ、醸造方法や発酵にかける時間も様々あるようだが、いまや天然スーパーフードと呼ばれる海藻にふさわしい黒酢は、気候風土に根ざし、自然界に存在する微生物の力を借りて、蔵でもなく工場でもなく農作業のように野天の壺畑で、てまひまかけてつくる鹿児島県福山町の黒酢だ。

 

醸造技師たちが愛情注ぐ壺がずらりと並ぶ

醸造技師たちが愛情注ぐ壺がずらりと並ぶ

 

美しい琥珀色と芳醇な味わいの黒酢の特徴を生かしながら、黒酢ともずくを一緒に飲み干すことで、体の中から健康になれるというコンセプトだ。そのためには『飲み干せる』、いや『飲み干したくなる』味でなければならない。

 

伝統製法である壺づくりの黒酢はアミノ酸が豊富で旨味が強い。そのため、余計な調味料は使わず、黒酢本来の味を生かすことで、奄美もずくが一番おいしく食べられる。

 

現在、10月の発売に向け、試作と試食に追われる日々の開発責任者 清田純平はこう語る。

 

「生産者の熱い情熱が作り上げた奄美もずくと、鹿児島の自然と歴史と職人が作り上げた黒酢。この二つを掛け合わせることで3倍にも4倍にもおいしくなる商品をつくるのが、私たちカネリョウの使命だと思います。」

 

生産者と開発者の熱い想いが詰まった商品は、もうすぐ完成だ。
(報告者 坂本将基)

 

海藻学トリビア フコキサンチン編

\海藻のヌルヌル成分!/
アルギン酸 -Sodium alginate-

こんぶやわかめ、めかぶなどの褐藻類に多く含まれているヌメリ成分である「アルギン酸」。これは塩分や脂質、糖分を過剰摂取しがちな現代で、とても役に立ってくれる魔法の成分なのです。きっとあなたも海藻を食べたくなる!

 

摂りすぎ?塩分・糖分・脂肪分

最近巷で、「塩分、糖分、脂肪分」という言葉をよく耳にします。これらは『美味しいものを構成している三つの要素』ですが、『肥満や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の発症に関与する三つの要素』でもあるのです。
あるアンケートによると、中高年(35~69歳)の約73%の人がこれらの摂り過ぎを気にしています。

 

インスタント食品やレトルト食品、コンビニのお弁当は、多大な便利さをもたらしてくれました。その一方で、これらの食品には美味しさや保存性の目的で、多量の塩分、糖分、脂肪分が含まれており、肥満や生活習慣病といった様
々な弊害をもたらしているのも事実です。これらを予防するためには、全く異なる性質の塩分、糖分、脂肪分を同時にケアする必要がありますが、それは非常に難しいことです。

 

摂りすぎをなかったことに!?

「アルギン酸」は水溶性食物繊維の一種で、腸内で水分を吸収しゲル化、ゼリーのようにドロドロになります。この状態のアルギン酸は腸の中に在る余分な塩分や糖分、脂肪分を包み込んでそのまま排出してくれます。

参考文献:中村照夫「アルギンを使って何ができるか」Food research, No.111, 76-79(1996)

 

海水で溶かした粉末のアルギン酸(右)、難消化性デキストリン(左)

海水で溶かした粉末のアルギン酸(右)、難消化性デキストリン(左)

 

右の図は、粉末にしたアルギン酸と難消化性デキストリン(どちらも水溶性食物繊維)を海水に溶かす実験で、アルギン酸がゲル化しているのがわかります。

 

 

おすすめスポット

~天草市﨑津編~

岳内

 

『おかげさま』スタッフの岳内です!今回のおすすめスポットは岳内の地元・熊本県天草市。天草の﨑津集落にはキリシタン弾圧の歴史を示す場所や、地域独自の祈りの形を育みながらひそかに信仰を継承した集落・遺跡が数多く残っています。『天草の﨑津集落』は潜伏キリシタン関連遺産の一つとして、平成30年7月に世界遺産に登録されました。

 

崎津集落

﨑津集落

 

仏教、神道、キリスト教信仰の共存の姿を現しており、キリト教弾圧・潜伏・復活の痕跡を辿る事が出来ます。

 

崎津教会

﨑津集落

16世紀、大航海時代に伝わったキリスト教は、長崎・天草に強固に根付きました。しかし1637年に天草・島原の乱で幕府による禁教政策が強化され、この場所で潜伏キリシタンとして密かに信仰を続ける事になりました。

 

ここでは語りきれないほどの歴史が詰まった﨑津ですが、ここには歴史だけではなく、美味しいグルメもいっぱい!獲れたて新鮮な海鮮お刺身を始め、幻のようかんと言われた『杉ようかん』、旬の魚を使った絶品干物など、お土産にも大人気な品々が待っています。

 

歴史を感じるも良し、グルメを楽しむも良しな天草・﨑津にぜひいらっしゃってみてはいかがでしょうか?

 

 

編集後記

涼輔くん

 

店長の坂本です!今年の夏は本当に暑かったですね。外に出ることすら危険な日が続き、家でダラダラしていると嫁に文句を言われ、ダブルでつらい季節でした…(泣)。

 

そんな時期ほど海藻を食べて元気に乗り切っていきましょう!息子の涼輔は二歳になり、話せる言葉も増え、感情表現が豊かになってきました。最近の私は「ア○パンチ!」のサンドバックと化しております(笑)。

 

それでは次号もお楽しみに!