ワカメを茹でるとなぜ緑色になるの?

ワカメ

 

今回のコラムは、

ワカメを茹でるとなぜ緑色になるの?

ということについてお話ししたいと思います。

 

お店には、生ワカメや塩ワカメ、乾燥ワカメなどが販売されていますが、すべて緑色ですね。

もしも、小学生のお子さんたちに、海の中の絵を描いてもらうように頼んだら、

おそらく10人中10人のお子さんが、海の中で漂う緑色のワカメの絵を描くことでしょう。

 

しかし、ワカメ本来の色は、緑色ではなく、濃い茶色なのです。

ワカメは茹でることで緑色に変化します。

スーパーで販売されている緑色のワカメは、たとえ商品名が『生わかめ』でも、茹でられたものなのです。

 

目次

 

■今回のコラムを読むメリット

今回のコラムを読むことで得られるあなたのメリットは、以下の3つです。

 

●見慣れたワカメの色が本来の色ではない事が分かる。

●ワカメ本来の姿形が分かる。

●お子さんにワカメの色の仕組みについて、正しい知識を教えてあげることができる。

 

実は私は、物心ついたときから、朝食にワカメ入りのお味噌汁が当たり前の生活を送ってきました。

ですから、学校を卒業する20代になるまで、ワカメ本来の色は緑色だと思っていましたし、

まさかこちらの写真のような形や色をしているなんて想像もしていませんでした。

 

ワカメとめかぶ

収穫直前のワカメ(薄い葉の部分がワカメ、短いヒダの部分がめかぶ)

 

スーパーで売られているワカメと比べるとグロテスク・・・ですよね。^^;

でも実は、このグロテスクな部分、つまり短いヒダになっている部分はワカメではなく、『めかぶ』になるんです。

正しくは、『成実葉(せいじつよう)』と呼ばれるもので、ワカメの胞子を作る役目があります。

 

この『めかぶ』は、細切りにすることで強い粘り気が出るのが特長で、

その味はワカメに負けず劣らず大変美味しい海藻として知られています。

※豆知識:めかぶは俗称で、めかぶになる部分も含めて正式な呼び名はワカメです。

 

これからも、お子さんと近所のスーパーにお買い物に行くことがあるでしょう。

そして、お味噌汁や酢の物の具にワカメを使うことがあるでしょう。

 

その時に、今回のコラムを読めば、収穫直前のワカメの色や形、そしてワカメの色の変化と仕組みについて、

お子さんにお話しを聞かせてあげることが出来るので、食卓も知的に盛り上がることでしょう!

 

■教えてもらわなければ、ずっと知らないまま。

つまり、私が言いたいことは、教えてもらわなければ、

私は今もワカメの色は緑色だと思ったままだったかもしれない。ということです。

海藻の仕事をしていなければ、いまだにワカメの色は緑色で、

ヒラヒラと海中を漂う海藻だと信じて疑わなかったことでしょう。

 

お子さんを私のようにしてはいけません!

今回のコラムでお伝えしなければ、先ほどお見せした、収穫直前のワカメのように、

スーパーで売られているワカメからは想像もできない色や形をしているなんて、誰も想像できないでしょう。

ましてや、見慣れたワカメの緑色は、茹でた後の色だったなんて・・・。

 

こんなお話しは、読者の方にとって、そんなに重要なことではないのかもしれません。

 

しかし、お子さんにワカメのことを話して聞かせることで、そこからお子さんは、

海藻に興味を持ち、生物学者の道に進むかもしれません。

ですから、このコラムを読んだ後は、是非、お子さんにワカメについて、お話ししてあげて欲しいと思います。

 

■収穫直後のワカメとは?

ではここで、あらためて収穫直後のワカメをご覧ください。

ワカメを持ち上げているのは、身長が170cm以上の坂本店長です。

写真のように、収穫直後のワカメはこんなに大きいことが分かりますね。

 

収穫直後のワカメ

 

そして、この濃い茶色のワカメを茹でると、鮮やかでキレイな緑色にあっという間に変化します。

それでは、ワカメの色が緑色に変わる様子をこちらの動画でご覧ください。

 

 

動画では、収穫後、港に水揚げしたばかりの新鮮なワカメを使って実験をしています。

この後、茹でたてのワカメは、ポン酢をかけていただきました。

肉厚でプリッとした歯ごたえでとても美味しかったです。(^^)

 

おかげさまで販売しているワカメは、収穫後の新鮮な状態で茹でた後、商品として加工、販売しています。

ぜひ、お楽しみください。→つなぐわかめ

 

■身近な海藻だからこそ知っておきたい。

私が今回、ワカメの色についてコラムを書こうと思い立った背景は、先ほどもお話ししましたが、

大人になるまでワカメの緑色が茹でた後の色だということを知らなかったからです。

 

毎日食べていたワカメなのに、ワカメ本来の色が茶色だということを知らなかったことは、

ワカメが好きだっただけにショックでした。

そして、ワカメ漁の収穫にも同行してワカメ本来の形や大きさも目の当たりにして、2重のショックを受けました。

 

たまたま、教えてもらったからよかったものの、そんな機会に恵まれなかったら、今もまだ緑色が、

ワカメ本来の色だと信じていたはずです。

私と同じような方はきっと多いはずです!

 

私のように毎日ワカメを食べているご家庭も多いことでしょう。

身近な海藻、ワカメだからこそ、その生態を知ることで、毎日の食卓がきっと楽しくなるはず!と思い、

今回コラムを書いてお伝えすることにしました。

 

■ワカメを茹でると緑色になる仕組みとは?

それでは、なぜ、ワカメを茹でると緑色になるのでしょうか?

その理由を今からご説明したいと思います。

 

ワカメには、緑色のクロロフィルaと黄色のフコキサンチンというの2つの色素が含まれています。

このフコキサンチンは、ワカメが生きているときは赤色で存在しています。

そのため、海の中で生きているワカメは緑色と赤色が混ざって、茶色(ワカメの色)に見えるのです。

 

そして、ワカメを熱湯に入れる(加熱する)ことで、フコキサンチンはくずれてしまい(失活)、

フコキサンチン本来の黄色に変化してしまいます。

 

このとき、クロロフィルaは熱に強いため、緑色を保ったまま変化はしません。

そのため、ワカメを茹でると茶色から緑色に変化するのです。

 

ワカメを茹でると緑色になる仕組み

 

 

■まとめ

以上が、ワカメを茹でると緑色に変化する仕組みでした。

クロロフィルaやフコキサンチンは、ちょっとお子さんには難しいかもしれませんので、

お子さんにお話しするときは、

 

『ワカメは緑色と赤色が、体の中に入っていて、茹でると熱に弱い赤色が無くなって緑色に変わるんだよ。』

 

と教えてあげてください。

もし、スーパーで、茹でる前のワカメが手に入ることがあったら、お子さんの目の前で茹でてあげてください。

きっと大喜びするはずです。