海藻は海以外にも生きてるの?

四万十川

 

目次

 

第6回目の海藻コラムは、
『海藻は海以外にも生きているの?』という疑問についてお話ししていきたいと思います。

 

海の藻と書いて海藻ですから、
海以外には生息していないのではと思いがちですが、本当のところはどうなのでしょうか?

 

世の中には思い込みのものが以外と多いものです。

たとえば、青信号。

 

どうみても緑色じゃないか!と思うのですが、
小さな頃から青信号と教えられていますから、何があっても緑信号とは言いません。

 

海藻太郎の娘が小学1年生になった頃、

「お父さん、なんで青信号は緑色なのに、青信号って言うの?」

と質問されたことがありました。

 

ちょうど運転中だったこともあり、

「お父さんはね、今運転中だから後で教えてあげるね。」

と言って、そのままうやむやにしました。(汗)

 

しかし、このコラムは海藻コラム。

娘から質問された青信号の時のように、うやむやにするわけにはいきません。

 

海藻についてのどんな些細な疑問も、
徹底的に調べて、分かりやすくお話しするのが、この海藻コラムです。

今回の『海藻は海以外にも生きているの?』という疑問も明らかにしていきます。

 

 

■今回の海藻コラムを読むことで得られるメリットは?

今回の海藻コラムを読むことで得られる読者の方々のメリットはこちらです!

 

  1. 学校の自由研究の題材の1つになる
  2. お子さんとのたのしいお話しのタネになる
  3. スーパーの海鮮売り場がお子さんの勉強の場になる

などなど、お子さんの好奇心を刺激するお話しの1つとして
今回のコラムも楽しんで読んでくださいね。

 

また、海藻についてこんなことが疑問だということがありましたら、
ぜひメールでご意見をお寄せください。

 

お待ちしております。

 

 

■海以外で生きている海藻は数え切れないほど!

海藻は読んで字のごとく、海(うみ)の藻(も)。
海という文字があるため、海藻は海の生物だと思っている人は多いと思います。
私も以前はそう思っていました。

 

でも、海藻は川にも湖にも、そして陸にも存在します!!
しかも何百種類もです!!

 

本当は、このコラムで海以外の海藻をすべてご紹介したいのですが、

コラムのボリュームの関係から許されないので、

私も調べていて驚いたことなどを交えながらわかりやすくお話ししたいと思います。

 

 

■実は私たちも知っている!海以外で生きている海藻

海以外で生きている海藻は簡単に説明すると、

川や湖に生息しているものだけでなく、私たちが住む街角の片隅にもひっそりと生きています。

 

海以外の海藻というと、川の下流で海と接しているところなら、

塩分もあり、海藻の仲間がたくさんいるように思えるのですが、

実はそんなに生息している海藻は多くありません。

 

その理由は、潮の満ち引きで、水中の塩分濃度が一定しないことと、

川の流れが海藻に負担をかけてしまうことが大きな原因です。

 

海藻は一度定着してしまうと、もう場所を移動することができませんから、

川の下流では、環境の変化に強い生命力のある種類しか生きていけないのです。

川で生きている海藻で特に有名なのが、四万十川のアオサノリです。

 

日本最後の清流といわれる高知県の四万十川のアオサノリは、

高知の豊かな山々で磨かれた、ミネラルなどの栄養素をたっぷりと含んだ

四万十川の汽水域(きすいいき)で、生きています。(アオサノリは正式名称をスジアオノリと言います)

 

汽水域とは、海水と淡水が混じり合う場所のことを言います。

 

四万十川のアオサノリの話しをしましたが、みなさんの近くの川の汽水域でも、

アオサノリと同じ緑藻類の海藻が多く生息していますので、機会があるときに注意して観察してみてください。

特に夏場は大量発生しますので見つけやすいかもしれません。

 

では次に、川の上流や湖など、海水が全く無いところではどうでしょうか。

実は、ここにも海藻の仲間は生きています。

 

淡水の中で生きている海藻を淡水藻(たんすいそう)と言います。

淡水藻の種類は世界中に数百種類もいるのですが、海の緑藻類に近い種類の淡水藻で、

有名なのが、特別天然記念物にもなっているマリモです。

 

そして、その他にもカモジシオグサという緑藻類が、池や湖、

水の流れのおだやかなところで見ることができます。

 

 

■陸で生きる海藻の仲間

ここまで、川や湖などで生きている海藻を紹介しましたので、

今度は陸で生きる海藻の仲間をご紹介したいと思います。

 

それは、スミレモという海藻の仲間です。

スミレモと検索すると石垣やコンクリートや木に貼りついた

オレンジ色のコケのような画像がヒットしますが、それがスミレモです。

 

スミレモがオレンジ色なのは、ニンジンと同じβ-カロチンが大量に含まれているためです。

スミレモの他にも、陸で生きている海藻の仲間を気生藻(きせいそう)と言い、

スミレモと同じように石垣やコンクリート、街の街路樹で見ることができます。

 

このスミレモを見たことがある人は、コケだと思っている人も多いかもしれませんが、

実はスミレモ等の気生藻は、コケとは種類が違います。

見た目はコケと変わらないのに、不思議ですね。

 

 

■今回のコラムを書こうと思った出来事

かくれんぼ

 

今回のコラムを書くキッカケになったことがありました。

 

私が小学生の時のです。

友人と近くのお寺でかくれんぼをしていたときのことでした。

 

私は、絶対に見つかってはいけないと思い、お寺の裏手にある、

木がうっそうと茂った、薄暗くジメジメとした場所を見つけ、そこに身を潜めました。

 

そのとき私の足下やお寺の石垣に、

ワカメのような濃い緑色のクシュッとした、コケ?海藻?のようなものを見つけました。

手で触ってみると、ぬるっとしていて、本当にワカメのようでした。

 

私の実家には小さな港があったこともあり、私にとって海藻は身近な存在でしたので、

陸にも海藻の仲間がいるんだな。と思ったものでした。

(その時、私が見たのはコケなので、ずっと勘違いをしていたのですが・・・)

 

そして、このコラムを担当するようになって、

まだまだ知られていない海藻のことを調べてコラムとして書いていくうちに、

もしかしたら、多くの方は、海藻が海以外の場所でも生きているということを知らないのではないか?

 

それなら、このコラムを通じて、もっと多くの方に知ってもらいたいと思い、今回コラムにしてみました。

 

 

■まとめ

今回のコラムで、海藻は海だけでなく、川や湖、そして陸にも生きていることが分かりましたね。

 

厳密に言うと、今回ご紹介した海藻たちは、海藻ではなく海藻に近い仲間なのですが、

四万十川のアオサノリのように食べることができるものもあり、

また、ずっとコケだと思っていたオレンジ色のスミレモが実は、

コケではなく海藻の仲間だったという驚きの事実も知ることが出来ました。

 

今回は、まだほんの一部しか紹介していませんが、汽水域に済む海藻の仲間は、

世界各地に300種類以上いますし、マリモで紹介した淡水藻も数百種類、

陸上のスミレモ等の気生藻も数百種類と言われています。

 

私たちが知らないだけで、身の回りにはたくさんの海藻の仲間が生きています。

ぜひ、今度は海以外に生息する、食べられる海藻の仲間をもっと調べてみたいです。

その時は、また海藻コラムでご報告したいと思います。